■ホテル ズ プログレスとは

私達株式会社シナ忠は、この度約150年の由緒ある歴史を誇る【信忠閣】ブランドの復刻を目指し【ホテル ズ プログレス】として西洋菓子のブランドをスタートさせていただきました。その当時の趣を感じるような懐かしさもある現代的クラシック 和モダンをコンセプトにアフタヌーンティー文化の発信とオーガニック ブランドとして復刻を目指したいと思っております。また、シンボルマークを三河木綿の藍染しぼりをモチーフにし、藍色の色彩のグラデーションをコーポレートカラーとしました。

■信忠閣のあゆみ

私たちの【信忠閣】の歴史は、徳川幕府の終焉が迫った慶応元年に始まります。当時、尾張藩名古屋富沢町（現在の錦3丁目）に位置する【信濃屋】として旅籠を開業しました。明治維新後、廃藩置県や西南戦争の終結により、日本は新たな時代を迎え、鉄道の敷設などにより経済や街の発展が進みました。その頃、名古屋駅笹島交差点付近に【志那忠旅館】として開業し、繁栄を見せました。

明治20年には、西洋式の【ホテルズプログレス】も開業し、日本のホテル業界の草分け的存在として名を馳せました。明治30年には中村区泥江町に移転し【パラスホテル】と改名。明治41年には、日露戦争時代に常宿として利用されていた陸軍大将乃木希典氏によって【信忠閣】と命名いただき、乃木希典氏や豊田佐吉氏をはじめとする中京の名士や財界人が集う社交場として華やいだ賑わいを見せていました。

昭和20年5月の名古屋空襲により建物が消失し、本館は没収されました。終戦後の昭和23年に【志那忠旅館】を西洋式ホテルとして再開業し、同敷地内に【中華料理信忠閣】としてリニューアルしました。皆様には【志那忠】の名で中華料理の名店として親しまれ、現在も営業を続けています。